食べてみる2ーハラタケ
最初からレモネードに出来ると分かってレモンを手に入れる人はいない。 皆、レモンを手に入れて、恐る恐る味わってから初めて、レモネードに出来る可能性を、探ることが出来るのだ。
こんばんは。 Kiです。
今日のトピックは、「食べてみる」シリーズの第2回です。 (第1回のポストはこちら)
ハラタケ。
その名の通り、きのこです。
食べられます。
そしてもちろん、食べてみました。
買ったものではありません。
そこら辺で勝手に採ってきました。
生えていた様子はこちら。
生えていた場所は、こんな公園です。
息子を抱いて、買い物から帰る途中に通りかかった公園で、偶然発見しました。
とは言え、最初から、「ハラタケ」と分かった訳ではありません。
パッと見た感じ、食べられるキノコにはみえませんし、食欲も湧きません。
そこで、いつも通り、種類を特定するために、ほんの少し持ち帰ることにしました。
抱っこされたままの息子も、じっとこのキノコを見つめていたので、キノコに興味を持ってくれたに違いありません。(親の願望…)
さて、持ち帰ったキノコはこちら。
キノコ自体が脆く、バラバラになってしまいました。
形もさることながら、裏面の茶褐色も、気色悪い。
しかし、ここでピーンときました。
「スーパーで売ってるマッシュルームに似ている!」
そこで、愛用のヤマケイカラー名鑑「日本のきのこ」で調べてみると、ありました!
ハラタケ!
種の特徴にはこう書いてあります。
「草地や芝生に発生し、しばしば菌輪をつくる。 優秀な食用菌で、ことに欧米人に好まれる。」
そして、味の説明
「全体の味や香りは、マッシュルームと大差がない。 しかし野生のハラタケはあまり肉厚にならず、歯ごたえがない。 料理はヒダの色が薄くないものが適し、煮込むことによって料理にうまみが発揮される。パスタ類や肉料理のソースなどには非常によく合う。」
なるほど。
もし、今日採ったキノコが本当にハラタケなら、かなり美味しいはず。
その時、隣で様子を見ていた妻が言った言葉。
「何かキノコの鑑定グループみたいな所が見つかるといいよねぇ」
その通り。
でも、少し警戒してる。
私の鑑定が怪しいのは確かだけど。
そして、これまた第1回のニガイグチモドキと同様、見切り発車を決めました。
少し食べて、身体がおかしくなったら、やめれば良いと。
早速、調理開始。
まずは、かけらをボイル。
あっという間に出来上がり!
そして、前例にならい、まずは妻に食べてもらいます。
しかし、当然、嫌がる妻。
「これから仕事があるから!!」
「ほんのちょっとだから大丈夫!」と、根拠もなく説得して、半ば強引に口に入れてもらいました。
そして、すぐに私も。
2人してモグモグ。
やがて、しかめ面しながらも妻が口にしたのは、
「美味しい!」
そして私も実感。
たしかに美味しい。
これは、やはりハラタケに間違いない。
図鑑の説明の通り。
マッシュルームに近い独特の旨味が、口に広がります。
本当に美味しい!!
このハラタケ。
実際にマッシュルームと同じハラタケ科に属するキノコ。
つまり、スーパーに売っているマッシュルームの野生版。
それが普通の公園に生えているのは驚きでした。
このハラタケを偶然見つけても、採って食べる人は、まずいないでしょう。
「採取した公園には大量に生えていたので、また採りに行こうかな。」
と思わせるくらい、美味しいキノコなので、もし見つけたら、採取してみて下さい。
と言っても、やっぱり怖いですよね。 私も、口にするまではほんの少しだけ、不安でした。
今回も最初の味見をした妻に感謝です!