入院してみる6 ー 盲腸炎に関する(私の)4つの誤解
レモンを握るその手が力を失えば、レモンは永久にレモネードになれない
Kiです。 台風、迫ってますね。
低気圧に弱いKiは、動く元気がありません。
昨日、無事退院出来ました!
前々回ポストに書いた、「退院したらお粥」も、横浜中華街にある「謝站記」へ妻に連れてってもらい、実現しました!
今日のお題は、
「盲腸炎に関する(私の)4つの誤解」
です。
注: 医療知識ゼロのど素人の所感に過ぎません。きちんと知りたい方は、このサイトなど読んで、病気を疑ったら、お医者さんへどうぞ。
目次
誤解その1 :「玉の海」は、盲腸炎で死んだのではない
「盲腸炎は死ぬかもしれない恐ろしい病気」
小学生の頃から、そう思っていました。
何故か。 それは、今から47年前の1971年(昭和46年)、盲腸炎で亡くなった(と思っていた)、昭和の大横綱がいたからです。
27歳の若さで、現役中に死亡した、悲劇の横綱。
玉の海が死去した時、私は、まだ2歳にもなっていませんでした。
それは、小学生の頃に力士ブロマイドを集めていたからです。
近所のスーパーや駄菓子屋で売っていて、たしか、50円で5枚くらい入っていました。
専用の台紙を買って、ブロマイドを、該当する力士の名前があるスペースに貼っていきます。
集め始めの頃はいいのですが、段々集まってくると、買ったものにダブりが出て来る訳です。
「あ、また、北の湖じゃん。 もう要らねえよ!」
「貴ノ花(初代)早く出ないかな。 これさえ出れば完成なのに…」
友達や弟と、そんな会話をしながら、週50円のお小遣いを握りしめて、ドキドキしながら買ってました。
「玉の海」は、そのカードの中の一枚でした。
そして、そのカードの裏には、うろ覚えですが、こう書いてありました。
「現役中に、盲腸炎で死去」
ショックでした。 そんなに恐ろしい病気だったとは。
それ以来、今でも、盲腸炎と聞くと、まず、玉の海が頭に浮かびます。
「でも、本当に、盲腸炎で死ぬの? 盲腸炎て、ありふれた病気じゃない?」
はい。 その通り。 そこで、ちょっと調べてみたら、こんなサイトを見つけました。
読んでみると、玉の海の死因は、盲腸炎ではなく、「肺血栓症」だったようです。
つまり、盲腸炎の手術は無事成功したのに、その後足の静脈に血のかたまりが出来て、それが肺の血管に詰まったのが原因です。
いわゆる「エコノミー症候群」と同じ。
子供の頃の誤解が解けた瞬間でした。
誤解その2 :「盲腸」は病名ではない
盲腸の構造をよく知らない小学生の頃、同級生が入院するたび、このような会話が飛び交いました。
「〇〇ちゃん、盲腸らしいよ」
子供なので、盲腸とは何かを詳しく知りません。
だから、「盲腸」は、「病気の名前」だと思っていました。
もしかしたら、高校生くらいまで、そう思い込んでたかも。 チーン。
誤解その3 : 盲腸炎と虫垂炎は違う
どちらも、同じ病気だと思ってました。
そこで、以下の画像をご覧下さい。
これ、主治医が書いた治療方針です。
小腸と大腸は、ある時点で繋がっています。
その結合部辺りが、盲腸。 (赤丸部)
その盲腸から垂れ下がったものが、虫垂(青丸部)
炎症を起こす場所によって、病名が違う訳です。
「え、そんな事も知らなかったの?」
知っていた気はするんだけど、何となく曖昧になってました。
誤解その4 : それでも盲腸炎は危険な病気
盲腸炎の自己判断は危険です。
近所の内科で、「盲腸炎の疑い」と言われて、総合病院で入院しましたが、主治医からは、
「急性虫垂炎だけでなく、大腸に炎症が波及している」
と指摘されました。
この大腸炎の要因として、
- 虫垂炎からの波及
- 憩室炎(大腸の壁にコブが出来て、そこに便が溜まって炎症を起こす)の可能性
- 腫瘍(ガン等)
の3つを挙げていました。
退院したとは言え、まだ、ガンの可能性がゼロになった訳ではありません。 次回の通院で、精密検査が控えています。
最も怖いのは、痛みを我慢して治療が遅れた結果、腹膜炎を発症してしまう事です。 こうなると、命に関わるようです。
皆さんも、右の下腹部が痛くなったら、我慢せずに、すぐに病院へ行きましょう。
以上、「盲腸炎に関する(私の)4つの誤解」でした。