レモン一つでレモネードとレモンパイとレモンケーキを作る!

FP(兼USCPA)がレモンをレモネードにする(逆境を転機に変える)ヒントを書き連ねます。 毎週月・木曜日に更新。

食べてみる1 ー ニガイグチモドキ

レモネードを作るには、体力が要ります。 

 

飽きっぽい私が、如何に、軽い運動を日々続けることが出来るか、もやもやと考えた末、昨年の9月後半に、早起きして鎌倉を歩くことにしました。

 

それから約9か月。 途中、1週間以上さぼったこともありましたが、何とか今も続いています。 なぜ、続いたかは、別の回で書いてみたいと思います。

 

ここは鎌倉の天園コース。 別名、「鎌倉アルプス」とも呼ばれ、休日ともなると、多くのハイカーが訪れます。 最近は、トレランする方も増えてきました。 

 

その道中で、私は大抵、下を向いて歩きます。 お目当ては、キノコです。 勿論、トレランのように走ったりしません。 見逃してしまうのが勿体ないので。

 

7月に入ると、灼熱と湿気の不快極まりない中も、次々と色んな種類のキノコが生えてきて、心はワクワクです。

 

さて、今日は、いかにも食べられそうなキノコを見つけました。 (写真は採った後です。悪しからず)

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持ち帰ったキノコはこちら。 見つけた時に、「これは、日本で採れるポルチーニ茸の近縁種、ヤマドリタケモドキに違いない」と踏んで、食べる気満々で持ち帰りました。

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匂いを嗅いでみると、ふんわりと「ポルチーニの香り」がします。(妻に言うと、分からない、と言われた)

 

20年以上の愛読書、山渓カラー名鑑「日本のきのこ」(山と渓谷社)で調べた結果、「多分、それだろう」と踏んで、さっそく調理してみました。

図鑑のヤマドリタケモドキの写真⇓ ね、そっくりですよね。

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早速、調理開始。

なにせ、「日本のポルチーニ」なので、イタリアンに料理しなければ罰が当たるだろう(?)

と、ペペロンチーニ風に、熱したオリーブオイルに、スライスしたにんにくと少量の鷹の爪を入れて、炒めること5分。 

 

出来たのは、油ギトギトになった、余り美味しくなさそうな見た目の料理。 (傘がスポンジの様に、沢山の油を吸い取るため)

 

食べられるはず、と分かっていても、やはり心の隅には「心配」があるので、料理したのは、写真のキノコの1/3程度です。

 

で、まずは妻に食べさせました(笑)

あ、自分が怖かったからではなく、自分が食べようとしたら、妻が先に口にする素振りを見せてくれたので(^^;;(言い訳)

 

一口、口にした妻はすぐに叫んだ。

 

「にがーーーーっ!!!」

 

??? 

あれ、おかしいな。

ちょっと黒っぽかった部分が腐ってたかな? 

 

そこで、自分も食べてみる。

口に入れた感触は、ぬるりとして、大きななめこのよう。 舌で味わってからしばらくすると、「えぐみ」というか、何とも言えない、いやーな苦みが、喉からこみあげてくる。

 

2人でキッチンの流しに即直行。

「おえーっ」

 

ポルチーニって、こんなに苦かったか?」

その時ふと、「日本のきのこ」図鑑で得た知識が蘇ってきた。 

 

「もしや、これはヤマドリタケモドキではなく、ニガイグチの仲間では?」

 

もう一度、図鑑に戻ると、ありました!

「ニガイグチモドキ」⇓ これもそっくり!!

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図鑑に書かれている特徴とぴったり。「肉は白色、変色性はなく、強い苦みがある。」

 

妻と2人で納得。

「図鑑の写真だけでは、判断できないなぁ」

 

食べてみて、失敗してみないと分からない事はまだまだたくさんありそうです。

 

とは言え、失敗して良かった、とも思えます。もし、食べる前に、図鑑で種類の特定ができたなら、絶対に口にしなかったはず。

 

ニガイグチモドキの「苦さ」が如何程のものか、身をもって体験できたのは貴重な経験。 

 

妻の言葉。

「あの苦さは絶対忘れない」

 

ビールとか、薬の様な苦さとは違う、「じわじわと口の中に広がり、(悪い意味で)後引く苦味」 あ、苦さを消そうと、すぐに水を飲むと、その水まで苦く感じます。 しばらく消えません。

 

皆さんも、もし山歩きで見つけたら、是非お試しあれ(!?) 毒キノコではなく、食不適キノコですので、ご安心あれ(!!??)