レモン一つでレモネードとレモンパイとレモンケーキを作る!

FP(兼USCPA)がレモンをレモネードにする(逆境を転機に変える)ヒントを書き連ねます。 毎週月・木曜日に更新。

まとめてみる3ー実例、「相手の好きな事に興味を示す」

レモンを買ったら、レモネードを作る人もいれば、レモンパイを作る人もいる。 お互い、なぜそれを作るのか理解し合えなくても、レモンを別の何かに仕上げた事は、褒め合えるようになりたい。

 

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こんばんは。Kiです。

今日のテーマは、以前のポスト、

まとめてみる1ー夫婦が仲良く暮らす8つの秘訣」の続きです。  

 

「相手の好きな事に興味を示す」

 

言葉にするのは簡単。

一日、実行するのも簡単。

 

でも、継続するのは、難しい。

 

まず、私の経験から始めます。 もちろん、失敗談です。

 

元妻の好きだった事。

 

恥ずかしい話ですが、ほとんど思い出せないのです。

 

好きな食べ物

好きな服

好きな音楽

好きな…

 

ということは、妻が好きだった事に、当時ほとんど関心を持っていなかった証拠。

 

そして、当時の私は、自分のことで、もう一杯一杯。

 

  • 少しでもいいポジションや転職先に行けるように仕事頑張って成果を出す!

 

  • アメリカに留学したいから、勉強頑張る!

 

  • 人と差をつけるために、一分一秒を惜しんで自己啓発に励む!

 

今思えば、終わりのない競争意識と劣等感のかたまり。

 

そんな人間だから、相手の好きな事に関心を持つ余裕もない。

 

むしろ、「如何に自分が大変な思いをして頑張っているか」を知って欲しい。

 

振り返ってみると、そう思っていました。

 

こんなことがありました。

 

妻は夜のトレンディドラマ(死語?)が大好きで、

 

中山美穂木村拓哉が主演の、「眠れる森」(1998年)や、

松嶋菜々子堤真一が主演の、「ヤマトナデシコ」(2000年)

 

といったドラマをよく見ていました。

 

そんな妻を、当時の私はこんな風に思っていました。

 

「現実離れしたドラマなんて観てお気楽だな。 少しは、勉強するとかして、自分のスキルアップすればいいのに」

 

だから、

 

「ねえ、これ観て観て!」

と、ドラマ鑑賞中の妻がせっかく呼んでくれたのに、

 

机に座って「勉強」中の私は、無視するか、面倒くさそうにテレビの前に行って、

 

あれこれとドラマの場面をダメ出ししたり、ツッコミを入れては、妻を怒らせていました。

 

愚かだったなあ、と本当に思う。

 

スキルアップに励む自分」が偉くて、

「ドラマを観て喜んでいる妻」を見下す。

 

今は、こう思う。

 

「際限もなく、また、劣等感に追いやられていることも知らずに、スキルアップに励んで、純粋に楽しい、と思える事を疎かにした自分は、つまらない人間だった」と。

 

アメリカの有名なことわざ、

 

“All work and no play makes Jack a dull boy.”

仕事ばかりで遊ばない男はつまらない人間になる

 

を体現していた。 

 

そう気付いたのは、元妻が出て行ってから。

 

遅すぎました。

 

そんな私も、子供の頃は、好きなドラマがいくつかありました。

 

小学生の頃は、

 

堺正章主演の「西遊記1、2」(1978年ー1981年」

西田敏行主演の「池中玄太80キロ」(1981年)

佐久間良子西田敏行主演の大河ドラマ、「おんな太閤記」(1981年)

 

は大好きだったし、

 

大学生の時は、

カンチー、の「東京ラブストーリー」(1991年)

唐沢寿明主演の「愛という名のもとに」(1992年)

は、VHSで撮って何度もみるくらい熱中した。

 

それなのに、社会人になってから途端に観なくなった。

 

というよりも、そんなものに時間を使うのは、愚か、と思うようになった。

 

就職した頃は、バブル崩壊直後の就職氷河期始まり。

 

浮かれた社会への反省か、

「人と差をつける」

ためのメディア記事がたくさん出てきた頃。

 

仕事柄、日経をよく読んでいた私は、真に受けやすい性格もあり、強く影響されていたと思います。 

 

余談ですが、

妻が出て行って数年後、

 

今度は離婚にまつわるストレスで倒れ、会社を休職していた時。

 

その時に観た、2つの韓国ドラマが本当に面白くて、純粋な楽しい、という感覚と、元妻への反省を促してくれました。

 

それは、

イヨンエ主演「宮廷女官チャングムの誓い

チェリム主演「タルジャの春」

です。

 

話を戻すと、

 

夫婦が好きなことは、当然違う。

 

私が好きだった電子工作に、元妻は全く興味はなかったし(そもそも、理解できない)、

 

仮に私が、元妻の好きだった「ヤマトナデシコ」を観ても、共感できる部分は全く違うはず。

 

今でも、「コウノドリ」を観て涙を流す妻の横で、綾野剛のモジャモジャ頭にツッコミを入れて怒られているような私です。

 

そんな私が、もし、過去の自分にアドバイス出来るのなら、

 

  1. 相手の好きな事を同じように好きになる必要はない。 しかし、相手の好きな事を見下すようなマネは、絶対にやめた方がいい。
  2. もし、相手の好きな事を見下す気持ちが芽生えたら、それは、自分に余裕がない証拠。 
  3. 少しでも良いから、相手が好きな事の話になったら、耳を傾けてみる

 

と言ってあげたい。

 

こんな事を反省している私は、大学生の頃、演劇部で、芝居に出ていました。 根っこはドラマ好きなのに、ドラマ好きの相手を理解できない皮肉。

 

その反省を込めて、

これからの人生をもっと豊かにするためにも、もっと映画やドラマを見たい。

 

そして、

“All work and no play makes Jack a dull boy.”

な人間にならないように。

 

まずは、妻の好きなコウノドリを見るところから始めてみます。