入院してみる7ー 鎮痛剤なしでの大腸カメラはどんな痛み?
出産の痛みに比べれば、レモンをレモネードにする痛みなど、大したものではない、と言いたいが、痛みの度合いは、人それぞれ。 比べられない。
こんばんは。 Kiです。
皆さんは大腸カメラを受けた事がありますか?
既に受けた、という方。
よく頑張りましたね。
まだ受けてない、という方。
大腸カメラ、と聞いて、どんなイメージをお持ちですか?
「悶えるほど痛い」
と、漠然と考えていませんか?
大腸カメラ。
正式には、大腸内視鏡検査を
今日、体験してきました。
そして、以下が私の気づきです。
- 【体調面】検査時間は2時間程だが、ほぼ一日、予定は入れられない。
- 【痛み】やはり痛い。だが、鎮痛剤で緩和可能。
それぞれ、解説します。
1. 体調面
検査日。
検査までの下痢はかなり激しいです。
これでは仕事にならない。
そう思います。
検査前日
内視鏡検査の為の準備は、前日の昼から始まります。
事前の診察時に病院で購入した病院検査食を、前日の昼食から食べます。
こんな感じの箱に、昼食、おやつ、夕食が入っています。
私が食べたのは、
昼:
- ウィダーインゼリーのようなゼリー飲料
- チョコ味のビスケット。
おやつ:
夜:
- おかゆ
- 粉末の味噌汁
- 豆腐ハンバーグ
こんなメニューですので、食欲が普通にある人は、当然お腹が満たされません。
そして、夜10:00までに下剤を服用します。
この下剤を飲むと、
「夜中に効いて、トイレ往復になって眠れないのではないか?」
と心配になりましたが、そんな事はなく、朝までぐっすり眠れました。
検査日当日
朝7時までに、以下を服用しなければなりません。
- 腸管整腸剤を2リットル服用
- 水を1リットル服用
つまり、合計3リットルの水分を30分位掛けて飲みます。
腸管整腸剤、モビプレップ。
ポカリスエットを少し塩分きつくした様な味。 1リットル飲んだ辺りから、飲むのがきつくなります。
2リットル飲んだ辺りで、急激な便意がやってきました。
その後は、5分に一回のペースで、トイレを往復です。
3リットルを飲みきる頃には、便はほぼ透明になりました。
但し、これでも便が出ない人もいる様で、そんな人は、病院で再度の処置を受ける事になります。
私の場合、検査前に便はほぼ水の状態になりましたが、激しい下痢と空腹で、ぐったりでした。
2. 痛み
下痢も何とか収まって、原付で病院へ行きましたが、出来る事なら、誰かに車で送迎してもらった方が良いです。
それは、鎮痛剤の投与を選んだ場合、眠くなるので、運転して帰れないからです。
さて、病院で受付を済ませました。
検査の前に、決めなければならない事があります。
鎮痛剤を投与するか、しないかです。
原付で来てしまった私は、もはや、選択肢はありません。 鎮痛剤なしです。
とは言え、大腸内視鏡検査の痛みが全く想像出来なかったので、
「その痛みは、どれ程のものですか?」
と看護師さんに尋ねたところ、
「痛みを避けたい人は、まあ鎮痛剤を選びますけど、何度もやってる方とかは、もう慣れてるからいいよ、と言って、やらない方もいます」
と、判断に困る答え。
「もし、鎮痛剤なしでやってみて、どうしても痛いようなら、先生に言って、鎮痛剤を入れてもらって下さい」
まずは、やってみて、我慢できなければ、ギブアップすれば良い、と、少し安心できたので、すぐに検査開始。
先生は、
「出来るだけ痛くないようにやりますねー」
と言ってはくれましたが、カメラを私のお尻に入れてからは、ほぼ無言。
その後は、機械の音と共に、私のお尻に、カメラが入っていく。
この感触。
てっきり、痛みは、大腸にカメラが当たって痛むのか、と思いきや、
大腸が痛む、という感触はよく分からない。
しかし、カメラが大腸の中を進む度、
下腹部に激痛が走る。
「い、いったーーい!」
脂汗とともに、何度も思わず唸ってしまう。
ふと、妻の出産に立ち会った時の、陣痛に苦しむ妻を思い出す。
「ああ、これの何倍もの時間続く痛みに、妻は耐えたんだなぁ」
と一瞬思っても、次々やってくる激痛に、再び身悶え。
「深呼吸してー、お腹楽にしてー」
看護師さんの言葉を実行するのもやっとの事。
「あ、あとどの位ですか?」
激痛の中、やっと出た言葉に返ってきたのは、
「まだ1/3ですよ。 鎮痛剤使います?」
愕然。
痛みに苦しむ中、それでも、鎮痛剤使います、とは言わなかった。 もはや、意地。
しかし、それからは、おならを少し出せるようになり、下腹部の痛みは、少しづつ楽になっていった。
「はい、大腸の最後に着きましたよー」
痛みに耐えたのは、ものの15分くらいか。
もっと長く感じた。
しかし、今度は腸管内を調べるために、カメラをぐいぐいと動かされるので、肛門がすごく痛い。
またしても、別の痛みに悶える。 痔になるかと思った。
こうした痛みは、患者さんによって大きな違いがあるようです。
私の場合、大腸がかなり長いことも、痛みの増幅に影響したようです。
また、痛み自体は、大腸の壁にカメラが当たるのではなく、大腸内に空気を送り込むのが、痛みの原因のようです。
因みに検査結果自体は、ポリープも全くなし、懸念された虫垂の腫瘍もなし、ということでした。
今回、激痛を味わった結果、分かったのは、以下の3点でした。
- どれだけの痛みを味わうかは、一度、内視鏡検査をやってみないと分からない。
- 最初がかなり辛いが、少しづつ楽にはなる
- 痛いのが嫌な人は、鎮痛剤を受けた方がいい。但し、車で病院に来ないこと。
内視鏡検査は滅多にするものではないですが、もし、初めて体験するような事があれば、本記事が参考になれば嬉しいです。