レモン一つでレモネードとレモンパイとレモンケーキを作る!

FP(兼USCPA)がレモンをレモネードにする(逆境を転機に変える)ヒントを書き連ねます。 毎週月・木曜日に更新。

入院してみる3 ー 看護師採用を見習え!

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レモンが小さくても、レモネードは作れる。

 

入院3日目。 今は、栄養剤と、一日3回の抗生物質の点滴を受けています。 抗生物質が効いたようで、日に日に下腹部の痛みが引いている事を実感しています。  

 

朝6時には採血をして、9時頃には、頭が大泉洋の様なクルクルパーマの主治医が、オペ中の格好で私の間仕切りをガラッと開けて、

 

「〇〇さーん!(私の苗字) 、痛み良くなったでしょう、今日のお昼から食事出しといたから。 あ、でも、痛みが引いたからと言って、大腸ガンの疑いが消えたわけじゃないから。 手術はしないけど、検査はやるよ。 奥さんにも言っといてねー!!」

 

と一方的にまくし立てて、立ち去って行きました。  

 

この主治医の態度からも、私の状態はすこぶる良く、また、私よりももっと気にかけなければならない患者がいる事を察します。   事実、私が入院している外科病棟を見回しても、私と同じような年齢の患者はおらず、みな、それよりも一回り、ふた回り上、と見受けられます。  

 

中には、看護師数人がかりでなだめられながら、それでもトイレに入るのを怖がり立ちすくんでいる患者さんや、1人では食べられないのか、ナースステーション(今はナース、と言わず、スタッフステーションと言うみたいです)で食事を食べている患者さんもいます。

 

それを思うと、私の様な患者は、優先度「低」であることは間違いないし、他の重症患者さんのためにも、そうして頂きたい所です。

 

何はともあれ、食事が食べられるようになったこと、そして、手術は避けられそうになったことは、バンザイです!

 

入院して最初の食事は、これです。 因みに、夕食はプリンがたまご豆腐に、パンプキンスープがコーヒー風味栄養飲料に変わっただけです。

 

今日のお昼ご飯

重湯100cc

塩 0.5g

あずきミルクプリン

パンプキンスープ

お茶

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今日は義母がお見舞いに来てくれました。

有り難くも、逗子にある「マーロウ」のプリンを買って来てくれたのですが、勿論、食べることは出来ず、上記のランチしか食べれぬ身。 丁重にお断りしました。   その後は、妻と息子もお見舞いに来てくれて、家族団欒の楽しい時間を過ごしたのですが、見送りの際に立ち寄った病院併設のコンビニは、完全に目の毒でした…

 

それでも、ここの入院生活は快適です。

 

それは何より、看護師さん達の明るい対応のおかげです。   あくせくした感じはないし、何だろう、とても自然体で働いているな、と側から見て思うのです。 病室で遊んでいる息子にも、皆、「かわいいー❤️ 女の子?」(注、息子の目はかなり大きくパッチリしているので、最近よく間違えられる)と、声を掛けてくれます。

 

そこで、どうしてこんなに雰囲気が良いのだろう、と病院のHPを覗いてみました。 すると、看護部のページの充実度の凄いこと!

 

とにかく、見やすい、暖かい、情報が網羅されている、の三拍子。  特に、教育・研修制度と、福利厚生の充実度は目を見張ります。 教育については、「新人ナースの看護デビュー」と題した教育計画が載っていて、見るものに安心感を与えます。

 

そこに記されたコピーの優しさと言ったら!

 

「新人は丁寧にしっかり」が特徴、1年間は職場適応期間です。

 

これって、看護師の世界では当たり前なのでしょうか?   ふと、バブル直後入社の私が新卒で入った会社の新人研修で、前夜散々飲まされた挙句、予告なしにいきなり早朝に叩き起こされ、研修等の屋上で軍隊さながら、腕立て、腹筋、スクワットを何セットもやらされ、ちょっとでも手を抜いて見つかると、前に出されて、見せしめにされた苦い記憶が蘇って来ました。

(実際に途中でぶっ倒れて動けなくなった者が続出した)

 

それはともかく、福利厚生も、リフォームされたワンルームマンションが安価で借りれるし、院内保育園もあるし、クラブ活動もあるしで、これなら親御さんも安心して就職を勧めるだろうなぁ、と思いました。

 

外資系を3社経験した私としては、こういう暖かい組織が、羨ましいです。  

 

医療はチームで動く以上、「暖かい連帯感」は、患者さんに満足のいくサービスを提供する上で、不可欠ではあるものの、これも、看護師の過酷な勤務状況を何とか改善しようと、行政、病院側双方が取り組んできた成果なのでしょう。  

 

勿論、組織の内部では、外からは見えない、コミニケーション不足や、チーム内での相性、モチベーション格差などがあるのは仕方ないにせよ、今、入院している病院のスタッフの暖かさは、職場環境が大きく改善したところによる所が大きいはず。

 

因みに、細かい話ですが、看護師さん達のユニフォームの色が、ピンク、ブルー、白、グリーンと分かれているので、何でですか、と尋ねたところ、通常6着支給され、自分の好みで色の組み合わせを選べるそうです。 例えば、ピンクが好きなら、6着全部ピンクも可能。 こんな小さな所にも、看護師さん達の好印象につながっているのかな、と思いました。

 

世にはびこるブラック企業や、新人の定着率に悩んでいる企業は、今や、看護師の職場環境を参考にすべき所がありそうです。