まとめてみる4ー数字で見る、1歳の誕生日の奇跡
無農薬で育てたレモンの木が、レモンの実をつけるまで、どれだけの世話が必要か。 レモネードを飲むだけの人が想像するのは難しい。
こんばんは。 Kiです。
今日の内容は、ちょっとカタめで、数字が出てきます。
もし宜しければ、最後までお付き合いください。
今日は息子の1歳の誕生日でした。
今、ここに、
息子がいて、妻がいて、
そして、妻の友達が作ってわざわざ届けてくれたケーキ(右)と、私が合計2時間の徒歩で買ってきたケーキ(左)が花を添えて。
妻と私で、一本のロウソクに火を点して、ハッピーバースデーを歌ってお祝い。
ケーキが2つある事以外は、1歳のお誕生日を迎えたご家族によくある光景かと思います。
しかし、その一見「ありふれた光景」が、実はいかに奇跡的なことか。
それをしっかり胸に刻んでおきたくて、
「1歳をお祝い出来ることが、どれだけ当たり前でないのか」を、統計の数字から追ってみる事にしました。
すると、色々と、悲しくなる事実が。
息子の晴れがましい誕生日に自ら水を差すのはよろしくないのですが、
この日を迎えることができるのが、どれだけ奇跡なのかを、冷静に見つめるために、敢えて記しておきます。
この年の出生数は約98万人。 それに対して、死産数は約2万人。
つまり、100人に2人の赤ちゃんは、0歳すら迎えることができない。
一方、生後一年未満での死亡数は約2,000人。 出生数全体の乳児死亡率にすると、約0.2%
つまり、1000人の赤ちゃんの内、2人の赤ちゃんは、0歳が始まっても、1歳を迎えられない。
以上、死産と乳幼児死亡の2つをくぐり抜けて、1歳を迎える確率は、97.8%
これを、多いと見るか、少ないと見るか。
私は、この時点で、既に2.2%の赤ちゃんが、1歳を迎えられない事実に、悲しい思いです。
赤ちゃんの事もさることながら、お父さんとお母さんの事を思うと…
でも、1歳を迎える為のハードルはそれだけじゃない。
正確な統計はないものの、流産となった赤ちゃんも数多くいる。
これを合わせたら、1歳を迎える奇跡の度合いはますます上がる。
まだある。
病気や、若年妊娠、望まない、望まれない妊娠に対する中絶。
妊娠中絶は約186,000件。(平成25年度厚生労働省衛生行政報告例)
中絶実施率は15歳から49歳の女性総数に対して1000人あたり7。
そして、仮に赤ちゃんが健康に1歳を迎えたとしても、両親が揃ってお祝い出来ない可能性もある。
親の離婚。
平成20年の統計では、離婚件数約25万件の内、親権を行わなければならない件数は約14万件。
その内、1歳未満の子供を持つ親が何人いるかの統計の存在は分かりません。
但し、離婚していても、子供の誕生日だけは、お父さん、お母さんが一時的に再会して、一緒に子供の誕生日をお祝いする可能性はあるし、
逆に、離婚していない場合でも、お祝い出来ない可能性だってあります。
突然、私の話で恐縮ですが、
私は、後者のケースでした。
つまり、離婚していないのに、子供の1歳のお祝いができなかった。
これは前妻との子供の事です。
息子が5ヶ月の時に、息子を連れて家を出て、
私が息子と再会したのは、息子が2歳になる直前でした。
だから、1歳の誕生日をお祝いするどころか、息子がハイハイしたり、歩き出したり、喋り出したりした時、一緒にいることが出来なかった。
と、私の話はさておき、
離婚以外にも、親の養育能力や、病気、別居など、一緒にお祝い出来ない理由は数多。
ここまで書くと、本当に、夫婦で息子の1歳をお祝い出来る奇跡に、天の神様と仏様の両方に、手を合わせたくなります。
今日は、本当に、本当に、素敵な日でした。
そして、過去の自分が、お祝い出来ずに苦しんだ様に、それが出来ないお子さんとご両親のことを思うと、胸が苦しい思いです。
だから、今日受けた恩恵をこれからも決して忘れずに、しっかりと家族の絆を強めて生きていきたい。
そう思うのです。
話は変わって、トップに写っている、「合計2時間の徒歩で買ってきたケーキ」ですが、西鎌倉にあるケーキ屋、「レ・シュー」で買ったものです。
1歳の誕生日を証明できるもの(例、母子手帳)があり、お店で予約、受け取りが出来れば、500円で購入できます。(普通に買えば、3000円相当)
お味も、軽くてとても美味しかったですよ。