レモン一つでレモネードとレモンパイとレモンケーキを作る!

FP(兼USCPA)がレモンをレモネードにする(逆境を転機に変える)ヒントを書き連ねます。 毎週月・木曜日に更新。

30秒停めたらそれは放置自転車になる?

いつも使う銀行のATMでお金をおろすために、いつもの通り、自転車を止めました。

30秒後、自転車に戻ってみると作業着姿の2人のおじいさんが私の自転車のハンドルに何やら巻いています。

 

「あっ」と私が言いかけたのを遮り、リーダーっぽいおじいさんは、

「ここ停めちゃだめだよ! この紙、一応渡さなくちゃいけないから」

そう言って私に紙を手渡しました。

 

その紙には、赤と黄色の文字で大きく「警告、違法駐輪NO!!」の文字。

この紙を見て、私の内心は、

 

「たった30秒停めただけで、ここまでするの?」

「まるで犯罪者扱い!」

 

とムカムカ。

 

「この建物の裏に2時間停められる駐輪場があるから、そっちに停めて!」

強気で言われて、私も言い返したくなる。

 

「え、それは銀行の駐輪場のことですか? それとも駅の駐輪場?」

「いやいや、この建物の、だよ。」

「だから、それは銀行の駐輪場ってことですか?」

「いや、市が管理してるんだよ。」

 

「…それなら、見えるところに案内板でも出してくれればいいじゃない。」

と喉まで出かかったところで止めました。 

もらった「警告」の紙は手に握りつぶして、そのまま立ち去りました。

 

こうして書いてみると些細なことかも知れません。

でも、冷静に考えてみると私にも問題があったし、行政にも問題があるように思えます。 

 

私の問題。

30秒停めるくらいなら、いいじゃん、は放置自転車には通用しない。

自転車を停めた時間の長さに関係なく、自転車の利用者がその場を離れたら、その時点で放置自転車となる。

そのことを知らなった。

以下は小平市の例です。

 

放置自転車とは、法律で「自転車駐車場以外の場所に置かれ、利用者が自転車を離れて直ちに移動することができない状態」と定めており、小平市の条例でも、このような自転車を放置自転車としています。

言いかえると、置いている「時間の長さ」「置く理由」にかかわらず、自転車の利用者が「その場を離れた時点」で放置自転車となります。

小平市HPより。

 

(私の思う)行政の問題。

自転車が放置されないために、担当者が直接注意する以外の方法はないのだろうか。

せめて自転車置き場が他の場所にあることがすぐ分かるような表示板を見えるところに置いて欲しい。 

 

行動経済学には「ナッジ」という言葉があります。

日本語で「肘で軽く突く」という意味で、そこから派生して、人が望ましい行動を取るよう後押しする環境をデザインすることです。

 

ググるとナッジの例がいくつも出てくるのですが、放置自転車のナッジとしては、放置自転車に悩んでいた雑居ビルのオーナーが、放置自転車に

「ここは自転車捨て場です、ご自由にお持ち帰りください。」

という張り紙をしたところ、放置自転車がゼロになった、という話もあります。

 

行政にもこれくらいのユーモアを持って、「放置した」という意識のない人も、気持ちよく正しい置き場所へ導く仕組みを工夫して欲しい。

私なら、銀行から駐輪場まで目立つ色のペンキで自転車レーンを書くかな。

 

皆さんはどう思われます?

批評してみる2 - 映画「Bill Evans - Time Remembered」

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平日の昼間、渋谷で時間ができたので、渋谷アップリンクで鑑賞してきました。(ネタバレなし、といっても、ドキュメンタリーなので、ネタを知っていても問題はありません。)

 

 4月下旬から公開が始まっているのに、6月後半でもまだ上映が続いているのは、それだけお客さんが入っているからでしょう。

 

事実、平日の昼間にも関わらず、客席(58席)は全て埋まっていました。  

 

内容は、ビルエバンスにまつわるドキュメンタリー。  ビルの出生から51歳で死去するまでの、人生のアップダウンが、時系列的に語られ、その合間に、ビルの共演者やスタッフ、知人、親類が、その時の出来事に対する想いを語っていきます。

 

学生の頃に「ジャズ批評ービルエバンス」という雑誌を古書店で買って以来、色んな記事を読み、CDを買って聴き漁ってきた私には、上映が始まってしばらく経っても、

 

「え? あの事件の裏にはこんな事があったの?」

 

と驚くような発掘された事実が出て来る訳ではなく、一瞬、眠気に襲われることもありました。

 

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しかし、この映画は、そうした「驚くべき舞台裏」を暴くことが目的ではなく、

 

観る者に、ビルエバンスとは何かを分かりやすく提示した上で、観客に様々な疑問を抱かせ、考えさせる映画であることが分かってきました。

 

例えば、私が感じた疑問はこんな感じです。

 

なぜ、ビルは演奏活動を始めた初期からドラッグに囚われてしまったのか。

 

集中力を必要とする演奏と作曲を、ドラッグで身体がボロボロになりながらも、何故、死の2週間前まで続ける事が出来たのか。

 

10年以上も事実婚を続けたエレインに別れを告げ、再婚した相手と授かった息子エバンがいながら、何故、再びドラッグの渦に飲み込まれてしまったのか。

 

 

このブログを書いている今、階下のカフェから、偶然、Bill Evans Trioの”My Foolish Heart”が流れてきました。

 

https://m.youtube.com/watch?v=a2LFVWBmoiw

 

 キャリア初期から、死の直前まで、トリオ、デュオ、ソロなど様々なアレンジでビルが演奏し続けた名曲。  

 

映画は、その”My Foolish Heart”の演奏と共に、こんな言葉で終わります。

 

「この映画で使われるビルの演奏は、彼が録音した数多くの曲のほんの一部でしかありません。  もし、あなたが、ビルの音楽に興味を持ったなら、是非、ビルの音楽を探して、実際に耳にして下さい。」

 

スターの秘密を暴くえげつないドキュメンタリーとは対極の、ビルエバンスをよく知らない人にも、よく知る者にも、

 

「ビルエバンスをもっと知りたい」

 

と思わせる、非常に上品かつ丁寧な作り、かつ、ビルエバンスへの尊敬が溢れた良い映画だと思いました。

 

1時間25分という、コンパクトな作りも⭕️

 

見終わった後、私は、こんな言葉を思い出しました。

 

「もし、何かを成し遂げ、大成しようとすれば、あなたは多くの事を犠牲にしなければならない。」 ヘルマンヘッセ

 

アメリカのジャズ、ポピュラーシンガーの大御所、Tonny Bennetは、ビルエバンスから、かつてこんな言葉を言われたそうです。

 

「美と真実だけを追求し、他は全て忘れろ」

(上掲写真の映画ポスターのコピーでもあります) 

 

しかし、そのために自分自身を含め、多くの人を苦しめてしまったのは事実。 (事実婚を続け、その後別れを告げられたエレインは、NYの地下鉄で投身自殺を遂げています)

 

良質なドキュメンタリーです。

全国のミニシアターでこれから上映する所もあるようですので、お時間ある方は是非!

 

また始めてみる ー レモネードへの旅は続く

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家の近くの公園で採れた、和製ポルチーニヤマドリタケモドキ)

 

昨年9月に虫垂炎で入院、手術をしたのを最後に、現在までの9ヶ月間中断したこのブログ、本日より、ついに再開します!

 

じゃあ、何で9ヶ月も中断していたのか?

 

一心不乱になって、こんな事に取り組んで来たからです。

 

2018年9月初旬

自分の今後のキャリアの方向性が見出せず、戻る事も進む事も出来ない「八方塞がり」の状態に完全に陥って、悩みに悩んでいた頃、ふと、何気なく思いついた、「離婚の危機に直面して悩む人々を、財務面で救う仕事がしたい」というアイデアを妻に話すと、「それはいい! ニーズはあるはず。」と賛成してくれたので、早速、その準備を始める決意をする。

 

2018年9月中旬

まずは、「個人の財務管理」を仕事にするために、フィナンシャルプランナーの資格を取ろうと決意。

 

2級資格は持っていますが、何せ取ったのは10年も前。

 

2級の内容をおさらいすると同時に、最初から上級資格(CFP - Certified Financial Planner) を目指してしまおう、と考える。

 

しかし、CFPを取るためには、その前段階の資格、AFPを取らねばならない。

 

そこで、予備校へ行き、早速AFPの教材を購入し、すぐに勉強を開始する。

 

2018年9月中旬

勉強に集中するぞ、と決意した矢先、不幸にも虫垂炎で入院…

手術後のお腹の傷が痛む中、病室でパソコンを開き、課題に取り組む。

 

2018年10月初旬

AFP資格を無事取得。

 

2018年10月初旬

次に、アメリカの資格、「Certified Divorce Financial Analyst」(CDFA - 日本語に訳せば、公認離婚財務管理士)を取得しようと考え、この試験を実施する協会にアプローチ。  

 

「この資格は日本では有効ではない」

「あなたはアメリカ市民ではないから、取得のサポートは出来ない」

「この試験はアメリカでのみ受験可で、日本では受けられない」

「教材はアメリカ国内にしか発送できない。日本には送れない」

 

等々、反応は鈍く冷たく、心挫けそうになるも、粘って、何とか教材を入手する。

 

2018年10月中旬から11月終わりまで

フィナンシャルプランナー2級の復習をしながら、「CDFA」の勉強に没頭する。

アメリカの資格だから、テストもアメリカへ行って受験する事を覚悟していたら、日本でも受験できる事が判明。

協会側への不信を募らせつつ、アメリカへ行く手間と費用が省けた事を喜びながら、日本で受験。 無事に一発合格。

 

2018年12月

CFPの勉強を開始。

予備校に通わず、合計6科目(金融、不動産、ライフプランニング、税務、保険、相続)を独学でやり遂げる事を決意。

 

2019年1月

いつまでたっても、CDFAから資格の認定証が送られてこないため、協会へ催促すると、「認定証は送らない。 最初に言ったはずだ」との冷たい返事。

「そんな事は聞いてない」と反論するも、相手は、送らない、の一点張り。 

仕方ない、認定証などなくても、何とかなる、と気持ちを切り替える。

 

2019年5月

CDFAのアメリカ全国大会(@テネシー州ナッシュビル)へ自費で参加。 

 

2019年6月

CFP6科目の受験完了

 

山あり谷ありの9ヶ月でしたが、まだまだ、旅はこれから。

 

これからは、CFPやCDFAで得た知識やビジョンを形にすべく、ひたすらリサーチと行動の日々が続きます。   

 

本ブログは、個人的な内容を書き連ねていますが、本ブログとは別に、個人の財務管理に関する内容のブログを、近日中に立ち上げる事も計画しています。

 

と言うわけで、長らく間が空いてしまいましたが、引き続き、本ブログをどうぞ、宜しくおねがい致します!

入院してみる9ー手術体験その1

あの時手に入れたものと、今手に入れたものは、同じレモンでも、味は当然違う。 だから、レモンは酸っぱいものだ、という思い込みは、一度忘れた方がいい

 

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今晩は。 Kiです。

今日のお題は、手術体験です。

個人的なお話なので、誰にでも当てはまるものではありません。 悪しからず。

 

人生で2回目の手術体験。

この2つを自分で比較してみました。

 

今日は、1回目のお話です。

 

1回目

時期:10年前

病名: 真珠腫性中耳炎

麻酔方法:呼気麻酔

入院期間:1週間

 

2回目

時期: 3日前

病名:虫垂炎

麻酔方法: 静脈麻酔

入院期間: 4日間

 

1回目の様子

 

お正月頃から、右耳に違和感を感じるようになり、だんだん、大きくなってきた。 

 

そこで、当時働いていた会社があった赤坂のクリニックで診てもらうと、医師は、少し神妙な表情で、

 

「これはうちでは対処できない。 慶應病院に紹介状を書くから、それを持ってすぐに行きなさい」

 

と言われる。 その時点では病名は知らされていなかったので、その深刻さは、その時気付いてはいなかった。

 

そして、慶應病院の耳鼻科にかかると、すぐに精密検査に回され、レントゲンやMRIを撮る。

 

そして、検査結果を元に、医師からは、

 

「紹介状に書いてあった、真珠腫性中耳炎に間違いありません」 

 

と告げられる。

 

聞いたことのない病名。

 

そこで、医師からはレントゲン写真を見せられる。 そこに写っていたのは、虫垂炎の患部が、自分の脳のすぐ近くまで達している写真だった。

 

「あと少し発見が遅れていたら、この患部が脳にまで達してしまい、頭蓋骨を侵してしまうところでした。」

 

どうやら、思っていたより深刻な病気だったらしい。

 

それでも、まだ他人事のように聞こえる。

 

耳に違和感があったのは確かだが、強烈な痛みがある訳でもなく、今にも脳に達しようとしている、と言われても、実感が湧かないからだ。

 

「すぐに入院してもらいます。 手術します。」

 

医師に告げられる。 

 

「え?  手術?  それ、部分麻酔ですか?」

 

「いや、全身麻酔でしっかり寝てもらいます。 ちょっとでも動かれると危険なので」

 

中耳炎の治療なのに全身麻酔

耳の治療なら、そこだけ麻酔すればいいのではないか??

ここで初めて驚く。 

 

そこで、手術の内容を改めて医師に聞くと、思っていたより、大変な手術らしい。

 

中耳からアリの巣の様に、患部が脳に向かって筋を描いている。

 

この患部を、右耳を切開して器具を差し込み、脳を傷つけない様に、慎重に患部に溜まった老廃物を除去していく。

 

この手術は、6時間ほどかかるという。

 

中耳炎なのに、そんなたいそうな病気だとは。

 

なお、真珠腫性虫垂炎がどの様な病気か。

Wikipediaを見ると、患部の写真が出てきます。

ご興味のある方だけ、どうぞ。

 

真珠腫性中耳炎 - Wikipedia

 

そして、手術。

この時の麻酔は、吸入麻酔でした。

 

「大きく息を吸ってー」

 

モニター横の麻酔科医に従って、息を2、3回スーハーした後の記憶は、もうありません。

目が覚めた時のは、病室のベッドでした。

 

後から聞いた話では、手術は予定より一時間多くかかり、7時間だったとの事。

 

麻酔後の予後は、かなり良好で、後に残ったのは、切開した右耳の痛みと、尿管の強烈な違和感でした。

 

因みに、尿管の違和感とは、「おしっこが溜まって、すごく出したいのに、それを自分の意思で出せない」苦しみでした。

 

本当に苦しくて、真夜中に看護師さんにお願いして、尿管を外してもらい、し瓶に変えてもらったほどです。

 

その晩は、し瓶を持ちながら、眠ることのできない一夜を過ごしました。

 

それ以来、尿管恐怖症となり、

 

今回の虫垂炎手術で最も恐れたのは、切開後の痛みでも、麻酔でもなく、尿管でした。

 

続く

入院してみる8ー セニョリータ・コメッタ

知ってた? レモンの輸入先のトップ5にメキシコが入っている事。 日本人のほとんどは知らないが、かなりのメキシコ人は知っているはず。(多分…)

 

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こんばんは。 Kiです。

今日は、入院先の病室でこのブログを書いています。

 

7月の最初の入院時と同じ病院、そして同じ病気(虫垂炎)です。

 

前回と違って、もうお腹は押しても痛くも何ともないのですが、明日は手術が控えています。

 

腹腔鏡手術なので、手術時間は最大1.5時間で済むそうで、順調にいけば、明々後日に退院。

 

緊張もなく、体調は万全なので、始めたばかりのFPのテキストを病室に持ち込んで、パソコン作業に集中しています。

 

さて、今日は面白かったネタを1つ。

 

アメリカはテキサスに住んでいる長年の友人(メキシコ人)から、写真付きでMessangerが届きました。

 

Is it true that this Japanese actress passed away? This program was very popular in Mexico when I was growing up.

 

「この日本人の女優が亡くなったというのは本当か?  俺が子供の頃、この番組はメキシコで大人気だったんだ!」

 

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この写真にあるスペイン語を翻訳すると、

 

Senorita Cometaの女優が72歳で亡くなりました。 Rest In Peace 九重佑三子

 

九重佑三子って誰?

亡くなった、なんてニュース流れてたっけ?

 

ググっても、そんなニュースは出てきません。

 

多分、誰かがいたずらで作ったニュース写真を、個人のツイッターでばら撒いたらしい。

 

そして、Senorita Cometaとは一体何?

 

ん!

セニョリータ(かわいこちゃん)・コメッタ(多分、彗星のスペイン語。 英語ならコメット)

 

コメットさん!

 

あれ、でも、コメットさんと言えば、大場久美子のはず。

 

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そこで、友人の彼に、

 

「僕も、コメットさん子供の頃見てた! でも、Ayuko Kokonoeじゃなくて、Kumiko Ohbaだよ」

 

と教えてあげた所、それは知らない、との返事。

 

そこで調べました結果、

 

「コメットさん」(初代) 主演、九重佑三子

「コメットさん」(リメイク)主演、大場久美子

 

と、2本制作されていた事を初めて知りました。

 

初代のコメットさんは、メキシコで放映され大人気となりましたが、リメイクの存在は全く知られてないようです。(放映されてない?)

 

ちなみに、友人は私と同世代。

 

初代が日本で放映されたのは、私が生まれる前の1967年(今から50年以上昔!) 

 

一方、メキシコでは、wikipediaによると、1980年代に放映されて大人気となったようで、友人はこれを見て大好きになったようです。

 

一歩足のリメイクは、日本がキャンディーズ全盛の1978年に放映開始。 

 

私が見たのは、それより後の再放送でしたが、明るく元気なお姉さまの大場久美子のコメットさん、よく見てました。

 

それにしても、メキシコでコメットさん、それも初代が人気、とは知りませんでした。

 

そのため、主演の九重佑三子さんは、今でもメキシコで有名な日本人のトップ3に入るそう

 

なお、九重さんは、今もご健在。

 

有名人の死亡憶測記事が出るのは、日本も同様ですが、九重さんの死亡記事が出るという事が、如何に、メキシコでの人気が絶大かを物語っています。

 

さて、小ネタはこれまで。

生まれてからずっと、お腹の中で付き合ってくれた虫垂とは、明日でお別れ。

 

今晩は、虫垂のこれまでの労(?)をねぎらいながら、眠りにつくとします。 おやすみなさい。

挑戦してみる8ーFP試験勉強と3.11

レモネードを作るのに、複雑な理由は要らない。 「レモンが手に入ったから。」 そんなシンプルな理由で十分だ。

 

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こんばんは。 Kiです。

 

唐突ですが、FP試験(フィナンシャルプランナー試験)を受けるべく、勉強を開始しました。

 

その理由と、それにまつわる思い出のお話をさせて下さい。

 

なぜ、FPを受験することにしたのか。

 

それも、前職を退職してから約1年をかけて、USCPA (米国公認会計士)の試験をパスしたばかりなのに、

 

なぜ、また勉強するのか。

 

正直、ものすごく悩みました。

 

「勉強が趣味の、一種の勉強中毒になってしまったのではないか」

 

「自分のやりたい事のために資格が必要、ではなく、資格を取ること自体が、目標になっているのではないか」

 

「勉強ばかりに時間をかけて、自分は社会から逃げているのではないか」

 

「実戦から離れる時間がどんどん経過して、ますます、自分は仕事が出来ない人間になってしまうのではないか」

 

この1ヶ月、こうした疑問を抱えながら、葛藤する日々が続いていました。

 

この葛藤は、

2018年9月4日のポスト、「挑戦してみる7ー溜め込んだ思いを話してみること。」

で書いた、心身不調の大きな原因でしたが、

 

今、FPを受ける、という決断が出来て、やっと、心に落ち着きを取り戻すことができました。

 

で、なぜ、決断できたのか。

 

将来の目標が固まった事。

 

そして、

 

そして、将来の目標を達成するために、FPの知識が必要。

 

と、納得出来たからです。

(将来の目標は、また、別の機会に書きます)

 

そして、その納得は、有難いことに、妻の一押しで決まりました。

 

妻に、これまで自分の中で暖めていた、将来の目標を話したところ、

 

「面白い!  目の付け所が良い!!」

 

と、絶賛。  

 

涙が出るほど嬉しかったこの一言で、目標も、受験も決まりました。

 

 

FPを受験するのは、実はこれが3回目でして、前回(FP2級)を、受けたのは2011年。

 

もう7年前のこと。

 

その時の勉強中、「3.11東日本大震災が起こりました。  図書館の2階で勉強している時です。

 

激しく、いつまで経っても収まらない揺れの中、

 

「ああ、日本はこれからどうなってしまうのだろう。 」

 

と、絶望的な気持ちになりました。

離婚の渦中にあっただけに、余計に。

 

それから2ヶ月後、無事合格しましたが、FPの勉強はそれで終わりにしました。  

 

その時の、FPを受験した動機は、

 

「父の相続が大変だったので、それにまつわる金融資産、保険、税金を包括的に学びたい」

 

というものでしたが、

 

2級合格時点で、その目標には一応の目処がつきました。

 

そして、勉強をやめ、被災地へボランティアへ。

 

猛烈な被害の爪痕の中で、ガレキの運搬や、水没した家財道具の廃棄に、汗を流したのです。

 

当時の私は、どちらかと言えば、「資格試験否定派」(=理論より実務)でしたが、

 

数少ない「勉強」期間には、社会的に大きな事件がぶつかるようで、

 

2001年のアメリ同時多発テロの一報が入ってきた時は、アメリカの大学院で授業中でした。

 

そして、散々悩んだ挙句、始めた今回のFP。

 

今年は、

 

西日本に甚大な被害をもたらした7月の豪雨や、

 

全国で死者13名を記録した台風21号、

 

そして、最大震度7を記録した北海道胆振東部地震

 

と、異常事態が多発。

 

呑気に勉強している自分がみっともない。

 

だからこそ、今、精一杯頑張るチャンスと目標を与えられたことに感謝して、

 

この、異常な年に始めた挑戦がいつか実を結ぶよう、努力を重ねて行きます。

してみない2ー毒キノコ・ヤマドリタケモドキ?

ちょっとした傷がレモンにある。 怖いから、捨ててしまった。 それは勿体ない。 もう少し注意深くその傷を調べれば、レモネードにしても何ら問題がないことが分かったはず。 

 

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こんばんは。 Kiです。

前回に引き続き、今日もキノコのお話です。

 

特になにか「した」訳ではなく、思うところを書き連ねたので、「してみない」のタイトルにしています。

 

キノコ愛好家としては、無視出来ないことがありました。 (キノコに興味のない方には、本当にどうでもいい話ですが…)

 

それは、定例の鎌倉天園コースをウォーキングの最中、

 

よく聴いているラジオ番組、Tokyo FMの長寿番組JET STREAM(月〜金 24:00-24:55、パーソナリティは大沢たかお)の9/7放送分をタイムフリーで聴いていた時の事。

 

「…夜のしじまの、何と饒舌な事でしょう」

 

ゆったりとして、耳心地のよい、大沢たかおのナレーションが、ジェット機の離陸音に優しく重なるオープニング。

 

そして流れる、耳障りのすこぶるよいジャズピアノ。

 

10分ほど流れた後、人混みの騒音をバックに、再び、大沢たかおのナレーション。

 

「世界3大キノコの一つ、ポルチーニ。 「子豚ちゃん」と可愛い名前がついたこのキノコ、その芳しい香りと、丸まると太っている割には、身がしまっていることから、イタリアでは「キノコの王様」とも呼ばれている。」

 

お、今日は大好きなポルチーニの話がJET STREAMで!   不覚にも、ポルチーニが、イタリア語で子豚の意味とは知らなかった!

 

「このポルチーニ、一キロで35ユーロ、およそ4600円とかなりの値段。値段が高いのは、いまだに人工的な栽培方法が確立していないためだという。」

 

ふむふむ。

 

「実はこのポルチーニ、日本ではヤマドリタケという名で自生している。 しかしながら、キノコにしては、まだ暑い時期にできることと、日本では食べる習慣がないことから、殆ど取られることはない。」

 

お、何と、日本のヤマドリタケの話になった!

 

「イタリア人が聞いたらさぞ残念がることだろうが、」

 

うん、その通り!

 

ここまでは良かった。

 

「これにそっくりなヤマドリ・タケモドキという、恐ろしい毒キノコがあるので、くれぐれも素人がとってはいけない。」

 

え?

これ、嘘でしょ。

 

ヤマドリタケモドキは、ヤマドリタケの近縁種。  両方、食べられるキノコだよ。

 

それを、爽やかな声で、「恐ろしい毒キノコ」と言い切ってしまうとは。

 

しかも、ヤマドリ・タケモドキって?

アクセントが違う!

正しくは、ヤマドリタケ・モドキでしょう。

 

勿論、罪があるのは大沢たかおではなく、その原稿を書いた放送作家かと推測します。

 

そもそも、大沢たかおは、現在、ミュージカル「王様と私」を、ロンドンで渡辺謙と共演中で多忙の身。

 

今回のJET STREAMの原稿の中身をチェックする余裕など全くないでしょう。

 

(なお、上記の大沢たかおのナレーションをお聴きになりたい方は、radikoのタイムフリーで、9/7放送分開始11分20秒から聴いてみてください。 )

 

このヤマドリタケモドキ。

このブログの7/13ポスト、「食べてみる1ーニガイグチモドキ」でも紹介しましたが、

 

ニガイグチモドキと間違えたのが、ヤマドリタケモドキでした。

 

こうした、メディアによる間違いや、毒キノコに対する過剰報道に触れるたび、

 

キノコ=毒=危ない

 

固定観念が広がってしまうことが、とても悲しい。

 

確かに、毒キノコは存在する。

そして、数は極めて少ないが、命に関わる毒キノコが、普通に生えていることがある。

 

「触らぬ神に祟りなし」の諺通り、

 

スーパーで売られていないキノコに手を出さない方が無難。

 

でも、これは本当にもったいない。

 

キノコも生態系の一部。

 

食べられる、食べられないは、人間側の論理であって、

 

生態系には、全く関係ない。

 

キノコは、特定の樹木と共生したり、倒木を分解して土壌に戻したり、はたまた、キノコを食べる虫の栄養なったり。

 

極めて重要な役割を担っている。

 

私が一番、恐れているのは、

 

毒キノコ=

食べられるキノコ=

 

の図式に子供がはまってしまい、

 

毒キノコは避けるべき、撃退すべき存在、と認識してしまう事。

 

この固定観念を打破して、キノコの正しい役割を説明してくれる番組って、National Geographicなどは作っていそうですが、日本制作の番組は聞いたことがない。

 

メディアを通して目に触れるのは、大抵、毒キノコに当たってしまった事故のニュース。

 

「今日は、○○地方で、様々な野生キノコが満開になっています!」

 

なんて報道は、桜と違って、まず有り得ない。

 

普段、こんな風に、キノコに対するメディアの取り上げ方に疑問を抱いている私は、JET STREAMの些細な間違いにも目くじらを立ててしまうのですが、

 

文句を言ってばかりでは仕方がないので、

 

このブログで、細々と、豊かなキノコの世界を、時々試食しながら、これからも紹介していくつもりです。

 

(おまけ)

 

9月は、キノコシーズン真っ盛り。

そして、毎年、必ず何かしら報道されるのが、キノコ中毒の話。

 

この手のニュースで出てくるキノコは、大体決まっていて、

 

例えば、代表的なのがツキヨタケ。 

致命的ではないが、食べると嘔吐や腹痛に見舞われる、毒キノコ。

 

可食キノコのムキタケやヒラタケとよく間違われることで有名。 

 

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検索すれば、すぐに、誰かが中毒した、とのニュースが出ます。

 

今年もありました。 例えば、これ↓ 毒キノコ「ツキヨタケ」で食中毒|TOSニュース|TOSテレビ大分

 

ツキヨタケの判別方法は、傘を割ってみること。 軸の中が、写真の様に藍色になっている。

 

私も登山中に何度か見かけましたが、素人の私でも、割ってみれば、簡単に判別出来ます。

 

それなのに毎年中毒者が絶えない。

 

こうした、不注意による中毒事故を、自ら防ぐ事も、メディアの過剰報道を防ぐ上で大切です。

 

まずは、正しい知識と、不注意をなくす事。

 

これが大事!