挑戦してみる8ーFP試験勉強と3.11
レモネードを作るのに、複雑な理由は要らない。 「レモンが手に入ったから。」 そんなシンプルな理由で十分だ。
こんばんは。 Kiです。
唐突ですが、FP試験(フィナンシャルプランナー試験)を受けるべく、勉強を開始しました。
その理由と、それにまつわる思い出のお話をさせて下さい。
なぜ、FPを受験することにしたのか。
それも、前職を退職してから約1年をかけて、USCPA (米国公認会計士)の試験をパスしたばかりなのに、
なぜ、また勉強するのか。
正直、ものすごく悩みました。
「勉強が趣味の、一種の勉強中毒になってしまったのではないか」
「自分のやりたい事のために資格が必要、ではなく、資格を取ること自体が、目標になっているのではないか」
「勉強ばかりに時間をかけて、自分は社会から逃げているのではないか」
「実戦から離れる時間がどんどん経過して、ますます、自分は仕事が出来ない人間になってしまうのではないか」
この1ヶ月、こうした疑問を抱えながら、葛藤する日々が続いていました。
この葛藤は、
2018年9月4日のポスト、「挑戦してみる7ー溜め込んだ思いを話してみること。」
で書いた、心身不調の大きな原因でしたが、
今、FPを受ける、という決断が出来て、やっと、心に落ち着きを取り戻すことができました。
で、なぜ、決断できたのか。
将来の目標が固まった事。
そして、
そして、将来の目標を達成するために、FPの知識が必要。
と、納得出来たからです。
(将来の目標は、また、別の機会に書きます)
そして、その納得は、有難いことに、妻の一押しで決まりました。
妻に、これまで自分の中で暖めていた、将来の目標を話したところ、
「面白い! 目の付け所が良い!!」
と、絶賛。
涙が出るほど嬉しかったこの一言で、目標も、受験も決まりました。
FPを受験するのは、実はこれが3回目でして、前回(FP2級)を、受けたのは2011年。
もう7年前のこと。
その時の勉強中、「3.11東日本大震災」が起こりました。 図書館の2階で勉強している時です。
激しく、いつまで経っても収まらない揺れの中、
「ああ、日本はこれからどうなってしまうのだろう。 」
と、絶望的な気持ちになりました。
離婚の渦中にあっただけに、余計に。
それから2ヶ月後、無事合格しましたが、FPの勉強はそれで終わりにしました。
その時の、FPを受験した動機は、
「父の相続が大変だったので、それにまつわる金融資産、保険、税金を包括的に学びたい」
というものでしたが、
2級合格時点で、その目標には一応の目処がつきました。
そして、勉強をやめ、被災地へボランティアへ。
猛烈な被害の爪痕の中で、ガレキの運搬や、水没した家財道具の廃棄に、汗を流したのです。
当時の私は、どちらかと言えば、「資格試験否定派」(=理論より実務)でしたが、
数少ない「勉強」期間には、社会的に大きな事件がぶつかるようで、
2001年のアメリカ同時多発テロの一報が入ってきた時は、アメリカの大学院で授業中でした。
そして、散々悩んだ挙句、始めた今回のFP。
今年は、
西日本に甚大な被害をもたらした7月の豪雨や、
全国で死者13名を記録した台風21号、
と、異常事態が多発。
呑気に勉強している自分がみっともない。
だからこそ、今、精一杯頑張るチャンスと目標を与えられたことに感謝して、
この、異常な年に始めた挑戦がいつか実を結ぶよう、努力を重ねて行きます。