発想を変えてみる3ー病気の陰に隠れること
病人が飲むレモネードの味がどんなものか。それを知る一番の方法は、 自分がその病気を患ってみることだ。
こんばんは。 Kiです。
今日は、ふと思った個人的な事を書きます。
皆さんもご覧になったであろう、小林麻央さんのブログ。
2016年9月1日、 ブログ初回のポスト「なりたい自分になる」
そこで、小林麻央さんは、尊敬する先生から、こう言われたと告白しています。
「癌の陰に隠れないで」
そして、彼女のそれまでの生活が、癌が治るまでは、「誰にも知られず、心配をかけず、見つからず」に過ごすよう務め、
また、癌患者としてのアイデンティティが、彼女の生活を大きく支配してしまっていたことを告白しています。
このブログが発表される前日、夫である市川海老蔵のブログ、「まおのきもち」が上がった時、
「一体、明日はどんな発表があるのだろう? もしかしたら、奥さんが自身の容体について発表するのだろうか?」
と、注目していました。
そして上がった、小林麻央さんのブログ。
そこに書かれていた内容に、癌の陰に隠れない、強い意志を感じました。
でも、それだけでした。
それ以上の感想を持てなかった。
遡ること約3ヶ月前の2016年6月9日。
市川海老蔵の、小林麻央さんの容体に関する記者会見で、その深刻な内容が既に発表されていただけに、
「この3ヶ月で世の中が騒ぎ出したから、真央さんも海老蔵と話し合ったりして、色々考えたんだろうなぁ」
そんな感想しか出て来ませんでした。
何故か。
今、少しだけ分かります。
病気を抱える事が、どれだけ日常を縛ってしまうのか。
それを、実体験できていなかった。
つまり、共感出来るまでの経験が無かったからだ。
と今は思います。
本当にちっぽけなことで、
小林麻央さんの前では、取るに足らない事なんですが、
約1ヶ月前に私が罹患した虫垂炎が、
「病気を抱えるとは、どんな事か」
を、教えてくれた気がします。
幸い、抗生物質が効き、今は小康状態となっていますが、虫垂の腫れは未だ収まっておらず、再発のリスクを抱えています。
そして最近、自分の行動に、再発リスクの不安が影を落としていることに気づきました。
大好きな登山に行くのが、不安で仕方ない。 だから、行く決断が出来ない。
また、食後にお腹が張ると、「これは虫垂炎の影響?」と不安になる事が多々あります。
小林麻央さんの言っていた、「病気の陰に隠れる」とは、こんな不安が、長い時間を経て、積もり積もって、徐々に自分の行動を制限して行くのだな。
そんな事に気付いたのです。
本当に、本当に、
小林麻央さんが罹患した癌と比べるのはおこがましい。 恥ずかしい。
しかし、もう一つ、彼女のブログにあった、大事なポイントも、最初に読んだ時に見落としていたことに気づきました。
それは、病気に自分の生活が制限された事を、
「これは自分自身のせいです」
と言い切っている事。
自分自身の行動が、病気によって制限された、のではなく、病気に自分の制限を許したのは、自分自身の責任、ということ。
この言葉が、いかに厳しい言葉か。
このブログを出した時点で、既に完治が極めて難しい事を知っていたであろう、小林麻央さんの強さ。
ちっぽけな病気であたふたしている自分が恥ずかしい。
何も、病気を悪化させるような無理はしませんが、病気を言い訳に、出来ることをせず、隠れるようなマネはやめよう。
今できることを、しっかりやろう。
そう、凡人にも分からせてくれる、すごいブログだったんだ、と、小病を患って、初めて気づかれました。
そして、これは、病気に限らない。
人には知られたくない、色んな不幸、
離婚も、失業も、仕事の失敗…からも、
「そうした不幸に自分の生活を支配されてしまうのは、自分の責任。」
ということを、肝に銘じ、日々、自分の出来ることを続け、このブログに書いていこう。
改めて、そう決意させてもらいました。
本当に、恥ずかしい。
小林麻央さんに比べるつもりは全くないのに、結果的にそうなってしまいました。
そんな内容にも関わらず、
ここまで読んで下さり、有難うございました。