普段しないことしてみる1 ー 高校野球
レモネードのレシピは1つではない。 唐辛子を入れたチリ・レモネードがあってもいいじゃないか
こんばんわ。 Kiです。
顔が真っ赤に日焼けして、熱中症気味です。
今日は高校野球を見てきました。
第100回全国高校野球選手権 北神奈川大会決勝
因みに、Kiは高校野球はおろか、野球に殆ど関心がありません。
今までの生涯で野球観戦はたったの3回
- 小学生の時、南海 対 西武(当時南海の監督兼選手だった野村克也がホームランを打った)
- 大学生の時、広島 対 大洋(「炎のストッパー」と呼ばれ、32歳の若さで亡くなった津田投手の登板を見た)
- アメリカ留学時代、ヤンキース vs レンジャーズ (松井を見に行った)
こんな程度です。
関心がないのは今も変わらず。
今日も、見るつもりは全くありませんでした。
じゃあ何故?
本当は、別の用事でした。
その用事が予想よりかなり早く終わったので、さっさと帰ろうと関内駅へ向かう途中、通りがかった横浜スタジアムからラッパと大歓声が聞こえてきました。
「あ、高校野球か。」
と、気にも止めず、スタジアムを素通りしてしばらく。 するとこんな考えが浮かびました。
「普段全く興味がないことに、敢えて首を突っ込んでみるべきではないのか? そのためにブログ始めたんじゃないのか?」
人通りの多い道の真ん中。
迷い、行きつ戻りつした私は、やや挙動不審だったと思います。
「いや、やっぱり行こう。 これも何かの縁だ!」
こうして、来た道を引き返し、スタジアムの中へ吸い込まれていきました。
入り口で500円払って入場。
ライト側は慶応、レフト側は桐光学園。
どちらを応援しようか一瞬迷った挙句、春のセンバツにも出た慶応ではなく、桐光学園を応援することにして、レフト側のスタンドに向かいました。
最初に見えたスタジアムの光景。
「屋根ないじゃん!」
帽子も、タオルもないし、日焼け止めもない私は、この日差しに耐える自信はなく、ちょっと観たら帰るつもりでした。
おまけに、座席の熱いこと。 座った瞬間、お尻が火傷するかと思った。
それでも、我慢しながら試合を見続けていると、試合は思わぬ展開に。
慶応のピッチャーの好投で、桐光学園は7回まで1点に抑え込まれ、一方の桐光学園は先発が打ち込まれ、8回表の時点では、なんと6点差。
「もう桐光学園はダメかな」と思っていたら、8回裏に、ドラマが待っていました。
代打攻勢で、ヒットとホームランが飛び出し、3点。 満塁から押し出しで1点追加。
桐光学園は、この時点で2点差まで追い上げ、レフトスタンドは大盛り上がり。
この時、慶応の2番手ピッチャーは、1度後ろを振り返り、ふーっと息を吐くように、空を見つめました。
この時点で2死満塁。
勝負を分ける時
桐光学園は、代打を送り込む。
ピッチャー、バッター、双方に大きなプレッシャーのかかる、大一番。
結果は、三振でした。
この山場を乗り切った慶応が、9回も三者凡退に抑え、優勝を果たしました。
喜ぶ慶応の選手たち。
その一方で、桐光学園の選手達は、グラウンドに崩れ落ち、しばらく起き上がれないでいました。
気がつくと、自分も泣いていました。
決勝まで、必死の思いで、先輩、後輩の思いを託され、応援に来た全ての人や、試合に出られない選手達の分まで頑張って来た。
そう思ったら、勝手に涙が出て、しばらく止まりませんでした。
今までスポーツを見て涙したことなど一度もなく、ましてや、高校の頃など、母校愛のカケラもなかった自分が、「普段しないことをして」得たものは、「涙」と、猛烈な日焼けでした。
今も顔面が痛い…